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照明について 

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照明について

電球の種類と特徴

照明器具に使われている電球はLED、蛍光灯、白熱灯の3種類です。それぞれの電球の明るさやその光の性質にも違いがあり、電球種類の選択で空間全体の雰囲気も変わります。

LED

 

特徴
・消費電力が少なく省エネ効果は抜群

・圧倒的な長寿命・発熱が少ない(熱くなりにくい)

・低温時でも瞬時に点灯する、気温に左右されない

・調光、調色が対応可能なタイプもある

・点滅の動作に強く、ON-OFFが頻繁な場所に適する

・寿命は約40,000時間と蛍光灯の2倍超、白熱灯の10倍超

・特に経済的

・光色の種類は主に昼白色と電球色

蛍光灯

 

特徴
・長寿命で経済的
・拡散光(光が広がる)で影が出来にくい

・低温時に明るくなるまで時間がかかることがある

・調光が可能なタイプもある

・点滅に弱く、ON-OFFが頻繁な場所に適さない

・寿命は約6,000~18,000時間

・光色の種類は主に昼白色と電球色

白熱灯

 

特徴
・演出照明として特に優れている
・艶、立体感の表現に優れている
・低温時でも瞬時に点灯する、気温に左右されない
・調光可能
・点滅に強く、ON-OFFが頻繁な場所に適する
・寿命は約1,000~2,000時間と短め
・経済的ではない
・光色は赤く暖かみのある色

LEDと蛍光灯と白熱電球の違いは、なんといってもその寿命でしょう。白熱電球の寿命は1,000~2,000時間程度、蛍光灯の寿命は1万3,000時間程度といわれていますが、LED電球の寿命は約4万時間です。1日10時間使用したとして、白熱電球は3カ月~6カ月、蛍光灯約3年7カ月、LEDは約11年です。LEDは価格では、白熱電球や蛍光灯よりもやや高めですが、長寿命のため、交換頻度が少なく結果的には節約につながります。

照明器具の種類と特徴

シャンデリア

 

天井から吊り下がっていて、電球が何個も付いている照明器具。チェーンによる吊り下げ型と直付け型に分類され、天井の高さによって選定します。一般住宅やマンションは2.4m程度の低い天井高なので直付け型の方が使いやすいでしょう。
取り付けは電源位置で決まり、移動が不可能なため、部屋のレイアウトに大きく影響します。
シャンデリアはクラシックやエレガントタイプが種類として多いのですが、直付けタイプではモダンに属するデザインもあります。

シ-リング

 

天井面に直接取り付ける、比較的薄型の照明器具を言います。
低い天井の部屋や作業性が求められる場所、寝室などによく利用され、空間を有効的に使う目的や、均一な明るさを求める際にふさわしい照明です。
クラシックやエレガントな空間には白熱灯のシーリングが似合い、蛍光灯タイプはモダンや和風の空間にふさわしい種類が多く、空間をシンプルにまとめるのにひと役買うことも多いようです。

スポットライト

 

特定の対象物に光を向けて照らすことができるようにするものです。どちらかといえば狭い配光で自由に動く機能をもっています。
また、取り付けに関しては直付け型とライティングダクト(レール)に取り付けるタイプがあり、後者はダクトの範囲で位置が移動できますし、器具の追加が簡単なので、照射位置が変わるような場合には、あらかじめダクトを設置するのが良いでしょう。

ブラケット

 

壁面に取り付ける照明器具のことです。
電源が配線されていないと設置できないので、新築やリフォーム時でないと選定できません。けれども光の効果としては壁面が明るくなるため、視覚的な明るさ感や、空間の大きさを表現でき、オブジェとしてのデザイン性も高まります。
空間別では、クラシックやエレガントな空間には、シャンデリアとおそろいのデザインのブラケットがありますから、統一感を演出するのも容易です。モダンなタイプとしては上向きの光が出て、間接照明的に壁面を明るくするものが、最近では非常に多くなりました。

ペンダント

 

吊り下げ型の単体照明器具を総称し、コード吊りやチェーン吊り、ワイヤ吊りなどがあります。ペンダントで重要なポイントは、配光のタイプで選定すること。金属でつくられているものは下部だけに光が出て天井や壁が暗くなり、ガラスやアクリルでつくられているタイプは、部屋全体に光が行き渡ります。

ダウンライト

 

照明器具の種類は多岐にわたりますが、最近の住宅照明に多く使われるものとしてダウンライトがあります。
天井に埋め込まれるため、シンプルで、モダンな空間を創ることができ、光そのもので空間の特徴を演出できます。形は似ていても様々な配光種類があり、大きく2つに分けると、光の広がりが大きい全般照明用と、部分的なスポットライトの機能を持つ部分照明用に分けられます。
ダウンライトを選定する時には、ランプ交換などのメンテナンスが可能な場所であることなどの確認が必要です

スタンド

 

床などに置いている照明器具。ホテルなどでは、ベッドの横に置かれていることが多い照明器具です。
このスタンドは自由に移動できるのが利点でダウンライトと同じように部屋の演出に使われることが多いです

部屋別の照明選び

リビング

 

くつろいだり、テレビを見たり、リビングは家族の多目的空間です。さまざまなシーンに対応できるよう、空間全体を照らす主照明のシーリングライトに加え、ダウンライトやブラケットなどの補助照明も組み合わせた多灯づかいにして、目的にあった最適な光が演出できるようにしましょう。また、調光器などを設置しておくのもいいでしょう。

吹き抜け

 

吹き抜け空間の広がり感を強調するには、壁面や天井面を明るく照らすことポイントとなります。上下に配光するブラケットやスポットライトで空間の奥行きを深める効果を生み出し、多灯ペンダントなどを使うとダイナミックな空間が演出できます。照明器具の寿命の長いランプを使用するか、ランプ交換時に、器具を降下させることができるものを選択します。

ダイニング

 

食事や会話の楽しさを増す雰囲気あるあかりを選びます。白熱灯のペンダントライトがおすすめで、テーブルをバランスよく照らし作った料理を美味しく鮮やかに演出してくれます 。ペンダントの取付位置はテーブル中央が基本ですが、大きいテーブルでは小型のペンダントを2~3灯使用したり、ダウンライトを多灯づかいするのもお洒落な方法です。手動昇降型ペンダントなら後片付けの際も高さ調節を簡単に使えるので便利です。

キッチン

 

キッチンは作業場。隅々まで明るくすることが原則で、油汚れが付きやすいので、掃除しやすいタイプを選ぶと楽です。影のできにくい蛍光灯を主照明として、流し台やコンロ部分などに手元灯などの補助照明をシステムキッチンに組み込むとよいでしょう。また天井灯は吊戸棚を開けても当たらない位置につけるか、埋め込み照明を使うとよいです。 棚下用のキッチンライトは、可動式スポットのついたタイプなら光の向きが自由に変えられて便利です。

主寝室

 

くつろぎの空間ですので、リラックス出来る柔らかな光の白熱灯か、蛍光灯でも暖かみのある色がいいでしょう。天井部分にシーリングライトやダウンライトなどの主照明を設け、枕元にすぐにつく手元灯や足元に常夜灯などがあると便利です。一般の部屋に比べ照度は低くてもかまいません。横になったときに光源が直接目に入らないようにする配慮が必要です。ベットで点灯、消灯ができるリモコン付照明や、やすらぎ空間のためには調光できる照明も便利です

子供部屋

 

子供の成長期に目の負担を軽くする照明計画を考えましょう。基本は、部屋の隅々まで明るくする蛍光灯のシーリングライトを主照明にし、セードもアクリルセードなど割れにくい素材を選びましょう。勉強机には手元に影ができない位置にスタンドを配します。高さや角度が変えられるアーム式など、机上面すべてに光が行き渡るものを選びましょう

階段


一般的なのが上からの吊り下げ式の照明ですが、コーナーや壁にブラケットを付けて間接照明にしたりします。光源が直接目に入らない位置にするか、上面カバー付きを選びます。階段を降りる時に、光源が直接目に入らないため目が眩むことがありません。躓きやすい階段の昇り降りの各1段目にフットライトがあると安心です。

トイレ

 

トイレをよく考えてみると利用時間は一回の利用につき長くても数分くらいです。また、そのため電源のスイッチを入れたり消したりする頻度も高いという特徴があります。
人を感知すると電気が点くセンサー付きの照明器具が消し忘れもなく、節電できます。夜中トイレに起きたとき眠気を覚まさないように間接照明的なものも人気です

サニタリー

 

浴室の照明器具は、まず防湿タイプの器具を選ぶこと。浴室の窓の反対側に照明を取り付けると、窓ガラスにシルエットが映りこむので、窓に影が映らないように設置しましょう。洗面台のあかりは真上、もしくはサイドに設置します。システムバスや洗面化粧台に組み込まれている場合は、ショールームなどで、確認しておくといいでしょう。

エクステリア

 

門扉部分と玄関ポーチに照明を設け、門から玄関までのアプローチの距離がある場合は、アプローチの途中にも設置するようにします。玄関ポーチの照明は、軒下のシーリングか壁面にブラケットがほとんどで、ドアの開閉によって光が遮られないように、丁番側と反対に設置するようにします。門扉やアプローチは、夕方になると自動点灯するタイプや人が近づくと明るくなるタイプなどが明るく歩きやすく、付け忘れや防犯面でもおすすめです。

照明は作業に必要な明るさをもたらすだけでなく、メンタルな部分にも大きく働きかける大切な役割を持っています。
最近の傾向ではただ明るいだけの直接照明だけでなく、間接照明を上手に組み合わせた照明計画が取り入れられるようになってきました。効果的な照明使いで、部屋を居心地良く仕上げましょう。

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